トップ
>
蕋
ふりがな文庫
“蕋”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
しべ
81.8%
ずゐ
9.1%
ずい
6.1%
シベ
3.0%
▼ 他 1 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しべ
(逆引き)
機
(
はた
)
を離れて、彼はひとり、裏の桃林を逍遥していた。はや晩春なので、桃の花はみな散り尽して黒い花の
蕋
(
しべ
)
を梢に見るだけであった。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蕋(しべ)の例文をもっと
(27作品)
見る
ずゐ
(逆引き)
何があんな花弁を作り、何があんな
蕋
(
ずゐ
)
を作つてゐるのか、俺は毛根の吸ひあげる水晶のやうな液が、静かな行列を作つて、
維管束
(
ゐくわんそく
)
のなかを夢のやうにあがつてゆくのが見えるやうだ。
桜の樹の下には
(新字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
蕋(ずゐ)の例文をもっと
(3作品)
見る
ずい
(逆引き)
七匹の青
蜘蛛
(
ぐも
)
が張りわたしている絃を掻き鳴らし始めると、二人のお爺さんは、睡蓮の花を静かに左や右に揺り、いっぱいに咲きこぼれている花々の
蕋
(
ずい
)
からは
地は饒なり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
蕋(ずい)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
シベ
(逆引き)
仄暗い
蕋
(
シベ
)
の処に、むら/\と雲のやうに、動くものがある。黄金の
蕋
(
シベ
)
をふりわける。其は黄金の髪である。髪の中から匂ひ出た荘厳な顔。閉ぢた目が、憂ひを持つて、見おろして居る。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
蕋(シベ)の例文をもっと
(1作品)
見る
蕋
漢検準1級
部首:⾋
15画
“蕋”を含む語句
雄蕋
雌蕋
円蕋
雄蕋雌蕋
黄蕋
“蕋”のふりがなが多い著者
横瀬夜雨
北原白秋
永井壮吉
泉鏡太郎
直木三十五
高浜虚子
三好達治
泉鏡花
長谷川時雨
梶井基次郎