“桃花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうか60.0%
たうくわ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼と同じ桃花(とうか)の寝床には、酒の匀(におい)のする大気都姫(おおけつひめ)が、安らかな寝息を立てていた。これは勿論彼にとって、珍しい事でも何でもなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
特にこのたびの凱旋(がいせん)では、新たな降人、呼延灼(こえんしゃく)をはじめ、二龍、白虎(びゃっこ)、桃花(とうか)の三山から——魯智深(ろちしん)、武松(ぶしょう)、青面獣、施恩(しおん)、曹正、張青、孫二娘(そんじじょう)、周通、孔明
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隋(ずゐ)の文帝(ぶんてい)の宮中(きうちう)には、桃花(たうくわ)の粧(よそほひ)あり。其(そ)の趣(おもむき)相似(あひに)たるもの也(なり)。皆(みな)色(いろ)を衒(てら)ひ寵(ちよう)を售(う)りて、君(きみ)が意(こゝろ)を傾(かたむ)けんとする所以(ゆゑん)、敢(あへ)て歎美(たんび)すべきにあらずと雖(いへど)も、然(しか)れども其(そ)の志(こゝろざし)や可憐也(かれんなり)。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
袖(そで)を捲(ま)いて面(おもて)を拂(はら)へば、遙(はるか)に其(そ)の雲(くも)の中(なか)に、韓湘(かんしやう)あり。唯一人(たゞいちにん)、雪(ゆき)を冒(をか)して何處(いづこ)よりともなく、やがて馬前(ばぜん)に來(きた)る。其(そ)の蓑(みの)紛々(ふん/\)として桃花(たうくわ)を點(てん)じ、微笑(びせう)して一揖(いちいふ)す。叔公(をぢさん)其(そ)の後(のち)はと。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)