“たうくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桃花66.7%
湯火33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隋(ずゐ)の文帝(ぶんてい)の宮中(きうちう)には、桃花(たうくわ)の粧(よそほひ)あり。其(そ)の趣(おもむき)相似(あひに)たるもの也(なり)。皆(みな)色(いろ)を衒(てら)ひ寵(ちよう)を售(う)りて、君(きみ)が意(こゝろ)を傾(かたむ)けんとする所以(ゆゑん)、敢(あへ)て歎美(たんび)すべきにあらずと雖(いへど)も、然(しか)れども其(そ)の志(こゝろざし)や可憐也(かれんなり)。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
袖(そで)を捲(ま)いて面(おもて)を拂(はら)へば、遙(はるか)に其(そ)の雲(くも)の中(なか)に、韓湘(かんしやう)あり。唯一人(たゞいちにん)、雪(ゆき)を冒(をか)して何處(いづこ)よりともなく、やがて馬前(ばぜん)に來(きた)る。其(そ)の蓑(みの)紛々(ふん/\)として桃花(たうくわ)を點(てん)じ、微笑(びせう)して一揖(いちいふ)す。叔公(をぢさん)其(そ)の後(のち)はと。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
寒中雨雪(うせつ)に歩行(ありき)て冷(ひえ)たる人急(きふ)に湯火(たうくわ)を用(もち)ふべからず。己(おのれ)が人熱(じんねつ)の温(あたゝか)ならしむるをまつて用ふべし、長生(ちやうせい)の一術(じゆつ)なり。
雪中を歩(ほ)する人陰嚢(いんのう)を綿(わた)にてつゝむ事をす、しかせざれば陰嚢(いんのう)まづ凍(こほり)て精気(せいき)尽(つく)る也。又凍死(こゞえしゝ)たるを湯火(たうくわ)をもつて温(あたゝむ)れば助(たすか)る事あれども武火(つよきひ)熱湯(あつきゆ)を用(もち)ふべからず。
(人肌(ひとはだ)にて温(あたゝ)むはもつともよし)手足(てあし)の凍(こゞえ)たるも強(つよ)き湯火(たうくわ)にてあたゝむれば、陽気(やうき)いたれば灼傷(やけど)のごとく腫(はれ)、つひに腐(くさり)て指(ゆび)をおとす、百薬(やく)功(こう)なし。これ我(わ)が見たる所を記(しる)して人に示(しめ)す。