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湯火
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たうくわ
寒中
雨雪に
歩行て
冷たる人
急に
湯火を
用ふべからず。
己が
人熱の
温ならしむるをまつて用ふべし、
長生の一
術なり。
雪中を
歩する人
陰嚢を
綿にてつゝむ事をす、しかせざれば
陰嚢まづ
凍て
精気尽る也。又
凍死たるを
湯火をもつて
温れば
助る事あれども
武火熱湯を
用ふべからず。
(
人肌にて
温むはもつともよし)
手足の
凍たるも
強き
湯火にてあたゝむれば、
陽気いたれば
灼傷のごとく
腫、つひに
腐て
指をおとす、百
薬功なし。これ
我が見たる所を
記して人に
示す。