“桃花心木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
マホガニイ41.7%
マホガニー33.3%
たうくわしんぼく8.3%
アカジユ8.3%
マホガニ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豫備の客間と寢室は古風な桃花心木マホガニイ臙膩色えんじいろの家具類で、すつかりその目的にかなつた。廊下には粗織布キヤンヷスを、階段には敷物を敷いた。
桃花心木マホガニー色の半円形のテーブルの上のコップに、日本の狐のしっぽのような穂草や紫色の野草の花が插さっている。
おもかげ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
褐色とびいろ薔薇ばらの花、陰鬱いんうつ桃花心木たうくわしんぼくの色、褐色とびいろ薔薇ばらの花、免許の快樂、世智、用心、先見、おまへは、ひとのわるさうな眼つきをしてゐる、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そんな日は、髪に油を付けまして、桃花心木アカジユの円卓に着き
窓のそばに桃花心木マホガニの書机がひとつ、椅子がひとつ、床の上には古新聞や尿瓶しびんや缶詰の空缶や金盥……その他、雑多なものが、足の踏みばもないほど、でまかせに投げちらされている。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)