“尿瓶”の読み方と例文
読み方割合
しびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イヤ。尿瓶しびんぐらいの事なら、自分で都合が出来るんですが……エエ。その何です。チョットお伺いしたいことがあるんです」
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
爺さんは階下にわざわざ下りて行くのが大変なので、蒲団の裾の方に尿瓶しびんが置いてあるが、そこで小便をした。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
窓のそばに桃花心木マホガニの書机がひとつ、椅子がひとつ、床の上には古新聞や尿瓶しびんや缶詰の空缶や金盥……その他、雑多なものが、足の踏みばもないほど、でまかせに投げちらされている。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)