桃花心木マホガニー)” の例文
桃花心木マホガニー色の半円形のテーブルの上のコップに、日本の狐のしっぽのような穂草や紫色の野草の花が插さっている。
おもかげ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
桃花心木マホガニーやチークの大木と大木との間を縫って、だらだらと降り切ると、やがて向う側の山の登りに掛かった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
またえぞにふと桃花心木マホガニーの柵
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「ええ? そう、そう。……あのデスクと、それからあの桃花心木マホガニーの戸棚は、ジューコフ将軍の農奴だった素人指物師のグレーブ・ブトィガが、親爺のために作ってくれたものでね。そう……。その道にかけちゃなかなかの名人だったよ。」
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)