ずゐ)” の例文
烈しい追憶おもひでは、復た/\丑松の胸中を往来し始めた。『忘れるな』——あゝ、その熱い臨終の呼吸は、どんなに深い響となつて、生残る丑松の骨のずゐまでも貫徹しみとほるだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
香木かうぼくずゐあぶらゆし
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
瑪瑙のずゐとけもやせむ、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)