“香木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうぼく54.5%
かうぼく45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この香木こうぼく聖武しょうむ天皇の御代、中国から渡来したもので、正倉院しょうそういんふうじられて、勅許ちょっきょがなければ、観ることすらゆるされないものだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香木こうぼくの車を造らせるやら、象牙ぞうげの椅子をあつらえるやら、その贅沢を一々書いていては、いつになってもこの話がおしまいにならない位です。
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「此汽車は私のために香木かうぼくいて行く」こんな返電を大連へ打つた。石炭を使はないで薪を用ひるのは次の國境迄だ相である。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
香木かうぼくの車を造らせるやら、象牙の椅子をあつらへるやら、その贅沢を一々書いてゐては、いつになつてもこの話がおしまひにならない位です。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)