“木香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きが85.7%
もっこう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのやうに湧きたつ木香きがに酔つてなんとなく爽な気もちになりながら日に日に新しい住居が出来てゆくのを不思議らしく眺めてゐた。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
そしてそこにも、まだ木香きがのするような借家などが、次ぎ次ぎにお茶屋か何かのような意気造りな門に、電燈を掲げていた。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
庭の後に木香もっこうの木の棚があった。それは元から西隣の家との境にあった。嬰寧はいつもその棚の上にじ登って、薔薇ばらの花のようなその花を摘んで頭髪にさした。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)