そのやうに湧きたつ木香に酔つてなんとなく爽な気もちになりながら日に日に新しい住居が出来てゆくのを不思議らしく眺めてゐた。
そしてそこにも、まだ木香のするような借家などが、次ぎ次ぎにお茶屋か何かのような意気造りな門に、電燈を掲げていた。
木香のぷーんとする白木の棺の中に、真白な布にくるくる巻かれて、誰が入れてくれたものか、黄色い花の中に寝ていた。その寝顔を、私は父の腋の下から覗いた。
肌さはりよきかの酒の木香のなかに日くるるまで
“木香”の意味
《名詞1》
木香(もっこう)
キク科の多年草。普通、学名 Saussurea costus または S. lappa のいずれか。
漢方生薬。語義1.の根。
《名詞2》
木香(きが)
木、木材の香り。
転じて酒のこと。
(出典:Wiktionary)
木香(もっこう)
《名詞2》
木香(きが)
(出典:Wiktionary)
“木香(モッコウ)”の解説
モッコウ(木香)とはキク科ドロミアエア属の植物。学名は Dolomiaea costus 。従来はトウヒレン属とされて Saussurea costus という学名だったが、2020年に変更された。
ワシントン条約の附属書Iに記載され、商業目的のための国際取引が全面的に禁止されている。原産地の冷涼な気候を好むため、雲南省や北海道で栽培が行われている。
(出典:Wikipedia)
ワシントン条約の附属書Iに記載され、商業目的のための国際取引が全面的に禁止されている。原産地の冷涼な気候を好むため、雲南省や北海道で栽培が行われている。
(出典:Wikipedia)