“新建”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんだち60.0%
あらだ20.0%
しんたち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その通りは、すべての都会にあるような混乱された一区劃で、新建しんだちで、家そのものさえなまめかしい匂いとつやとをもっているのであった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
見馴れぬ新建あらだてがあると、目を止めたのは、彼の道場で、一松斎の門に、後足で砂をかけてから、隠居いんきょに頼んで、持地もちじ内に建てて貰ったばかりの、新居なのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ばう谿間たにあひの崖に臨むで建てかけた新建しんたちで、崖の中程からによつきりときあがつて、欄干らんかんの前でぱつと両手をひろげたやうなかへでの古木がある。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)