“しんだち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンダチ
語句割合
新建75.0%
新築25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町の旅籠はたごや料理屋へさかなを仕送っている魚河岸うおがしの問屋の旦那が、仕切を取りに、東京からやって来て、二日も三日も、新建しんだちの奥座敷に飲つづけていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たてきってあったような、その新建しんだちの二階の板戸を開けると、直ぐ目の前にみえる山の傾斜面にひらいた畑には、麦が青々と伸びて、蔵の瓦屋根かわらやねのうえに、小禽ことりうれしげな声をたてていていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ちがいますがな、ちがいますがな。鼠があんな大きな音をたてますかいな。——蛇? 蛇が、こんな新築しんだちに入ってくるものでっしゃろか。ああ気持がわるい」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)