“楓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえで76.7%
かへで15.6%
もみじ4.4%
もみぢ2.2%
かへるで1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じかえででも同じ色を枝に着けているものは一つもなかった。細い杉苗のいただきに投げかぶせてあった先生の帽子が風に吹かれて落ちた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
月は一庭のじゆらし、樹は一庭の影を落し、影と光と黒白こくびやく斑々はん/\としてにはつ。えんおほいなるかへでの如き影あり、金剛纂やつでの落せるなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
江戸時代にもみじの名所といわれた正燈寺しょうとうじもまた大音寺前にあったが、庭内の楓樹は久しき以前、既に枯れつくして、わたくしが散歩した頃には
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
江戸時代にもみぢの名所と云はれた正燈寺しやうとうじも亦大音寺前に在つたが、庭内の楓樹は久しき以前、既に枯れつくして、わたくしが散歩した頃には
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
若葉していくらたぬをかへるでの葉べりはあかくすずしさ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)