“かえで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.5%
2.7%
楓樹1.4%
替手0.7%
鶏冠井0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
セイゲン、ヤシオなど云う血紅色けっこうしょく紅褐色こうかっしょくの春モミジはもとより、もみじかえでならけやき、ソロなどの新芽しんめは、とり/″\に花より美しい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いずれかといえば発育盛りの若木が多く、とちならの類・山榛やまはんのき・桂・樺・シデ・ぶなかえでなどは一抱以上もあるものがないでもないが、大木は割合に少ない方であろう。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
このごろ庭の楓樹かえでの幹に妙な寄生物がたくさん発生した。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「変えなければいけないでしょう、今までになかったのでもよろしい。そして、音を複雑にするために、高いのと低いのがほしい。以前もとからある替手かえでというものとは違った意味で——」
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この前後、恒性つねさがは、山城の国鶏冠井かえで法華堂ほっけどうにかくれ、日蓮宗の日像にちぞうのもとで、名も大覚と変え、一法華行者となって、機をうかがっていたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)