“はぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙魚34.8%
29.6%
21.7%
黄櫨6.1%
1.7%
0.9%
0.9%
河鯊0.9%
0.9%
稲架0.9%
迸裂0.9%
鯊魚0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の時、宛も下婢の持ち出でゝ、膳の脇に据えたるは、鮒の甘露煮と焼沙魚の三杯酢なりしかば、主人は、ずツと反身になり
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
そんな中に、の樹のみは、晩秋から初冬にかけての日光を、自分ひとりで飲み飽きたかのやうに、に残つた葉が真赤に酔ひつてゐる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ノルマン風の犬歯状の模様が、巨大なの口に似たある感じを与えて、底知れぬ暗さのに、アーチ中にかすかに残っていた。
黄櫨山葡萄が紅葉しており、池には白い睡蓮が咲いている。駒ヶ岳は先年の噴火の時に浴びた灰と軽石で新しく化粧されて、ったらまだ熱そうに見える。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いくら釣っても、ざすはかゝらず、ゴタルと云うの様な小魚ばかり釣れる。舟を水草の岸にけさして、イタヤの薄紅葉の中を彼方此方と歩いて見る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
崖の下り口に立つ松のの、は、その紅葉が今では汚い枯葉になって、紛々として飛び散る。縁先の敷石の上に置いた盆栽のには一二枚の葉が血のように紅葉したまま残って居た。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
鼠色したその羽の色と石の上に買いた盆栽の紅葉とが如何にかに一面の光沢ある苔の青さに対照するでしょう。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
油で菜をいため、干した河鯊をちぎって入れ、水と少量の砂糖と醤油で味付けをしてから、に蓋をし、焚木のぐあいをみた。
失蝶記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それにしては話声もせずる音も聞えぬのは何故であろう? いや、矢張が弱っているから何も聞えぬので、其実味方は此処に居るに相違ない。
刈った稲束は一たん田のに逆さに並べられて幾日か置かれる。それからやがて本式に稲架にかけ並べられる。
山の秋 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
そこへ塩気がつく、腥気がつく、魚肉迸裂て飛んで額際にへばり着いているという始末、いやはや眼も当てられない可厭めようで、叔母のする事はまるで狂気だ。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
水も砂も船も一いろの紅硝子のように斜陽のいろに透き通る明るい夕暮に釣人が鯊魚を釣っている広島太田川の宿。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)