“睡蓮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいれん83.8%
すゐれん8.1%
ひつじぐさ5.4%
れんげ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな竹藪たけやぶのかげに水たまりがあって、睡蓮すいれんの花が白くいているようなところを見ながら、朝風を切って汽車が走るのであった。
蝗の大旅行 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
さうしてそれが頭の上の水面へやつと届いたと思ふと、忽ち白い睡蓮すゐれんの花が、丈の高い芦に囲まれた、藻の匀のする沼の中に、的皪てきれきあざやかつぼみを破つた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
路傍は高萱たかがやと水草と、かはる/″\濃淡の緑を染め出せり。水は井字の溝洫かうきよくに溢れて、處々のよどみには、丈高き蘆葦あし、葉ひろ睡蓮ひつじぐさ(ニユムフエア)を長ず。
おゝい、おゝい、母屋おもやつどへる人數にんずには、たらひたゞ一枚いちまいおほいなる睡蓮れんげしろはなに、うつくしきひとみありて、すら/\とながりきとか。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)