“睡氣”の読み方と例文
新字:睡気
読み方割合
ねむけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
睡氣ねむけ交りに涙ぐんだが、少女心の他愛なさに、二人の弟が貰ふべき嫁を、誰彼となく心で選んでゐるうちに、何時しか眠つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
我わが問ひをもてあきらかにしてし易き説をはや刈り收めたれば、我は恰も睡氣ねむけづきて思ひ定まらざる人の如く立ちゐたり 八五—八七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おのづから睡氣ねむけの差すまで、かうして過してゐる二三十分間が、彼れには一日中の最も樂しい時間であつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)