“睡遊”の読み方と例文
読み方割合
すいゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば、本人夢中に起きてその樹にのぼり、枝をつたって屋上に移りたるに相違ない。これを心理学にては睡遊すいゆうと名づけておく。つまり、夢中の動作にほかならぬ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
もし、これを学理に考うれば、心理的妖怪にして睡遊すいゆうの一種であろうと思う。睡遊とは、睡眠中起きて出遊しながら自ら覚えざる挙動をいう。かの住職は睡遊を現したのに相違ない。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)