“鯊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぜ93.8%
さめ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、午前一時少しまえになると、今まであんなに釣れていたのがぴたっと止り、こんどはどうやってもだぼはぜぴきかからない。
水中の怪人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ノルマン風の犬歯状の模様が、巨大なはぜの口に似たある感じを与えて、底知れぬ暗さのうちに、アーチ中にかすかに残っていた。
狼の頭、豹の頭、さめの頭、蟒蛇うわばみの頭、蜥蜴とかげの頭、鷲の頭、ふくろの頭、わにの頭、——恐ろしい物の集会である。彼は上座の方を見た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
今は其れ程の水勢は無いが、水を見つめて居ると流石に凄い。橋下の水深は、平常ふだん二十餘尋。以前は二間もある海のさめがこゝまで上つて來たと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)