“黄櫨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぜ57.1%
はじ35.7%
コウロ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがビッシリと小径こみちおおい隠して、木の下からこの辺まで約五町くらいもあろう。この辺から黄櫨はぜの木立が、眼立って多くなってくる。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
西空にうすら明りはあるのに、もう美術学校の黄櫨はじの梢は、紅を闇に沈めてただ濃く黒いかげと見えるばかりである。婦人閲覧人たちは、殆どみんなこの時刻に帰り仕度をはじめた。
図書館 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
黄櫨コウロはハゼノキ科の Cotinus Coggygria Scop.(=Rhus Cotinus L.)に対する漢名すなわち中国名で、これは南欧州から中国にわたって生じ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)