“小魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうお36.0%
こざかな32.0%
こうを20.0%
ざこ8.0%
しょうぎょ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひょろ長いはんの片側並木が田圃たんぼの間に一しきり長く続く。それに沿って細い川が流れてえ出した水草のかげを小魚こうおがちょろちょろ泳いでいる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
また二間ばかりの竿では、此処ここでは鉤先はりさきが好い魚の廻るべきところに達しない。岸近きしぢかに廻るホソの小魚こざかなしかはりには来らぬであろう。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あの中島なかじまは、むらがつたはなゆきかついでるのです。きしに、はなかげうつところは、松葉まつばながれるやうに、ちら/\とみづれます。小魚こうをおよぐのでせう。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もっともそれから、生まれるには生まれましたがね、そんなものが何になるもんですか? みんな小魚ざこばかりでね。それだのに役人がやって来ては、人頭税を払えって言いますだよ。
残水ざんすい小魚しょうぎょ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)