小魚こうを)” の例文
あの中島なかじまは、むらがつたはなゆきかついでるのです。きしに、はなかげうつところは、松葉まつばながれるやうに、ちら/\とみづれます。小魚こうをおよぐのでせう。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
近いものよりは却て遠い昔の記憶が軒にしたゝる雨だれの如く、とぎれ/\に浮んで來る。私はよく子供の時分に、大雨の晴れた午後ひるすぎ四手網よつであみを持つて、場末の町の小流こながれに小魚こうをあさつた事がある。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
土左衞門をせつつく小魚こうをの一つであらう。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
やまけものとり小魚こうをのおはなしでした。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
綺麗きれいにひろげて小魚こうをまね
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)