“四手網”の読み方と例文
読み方割合
よつであみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、ゴムの長靴の男は、大きな四手網よつであみをもつてもどつてきました。腰にはふといなはをぶらさげてゐます。
シロ・クロ物語 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
近いものよりは却て遠い昔の記憶が軒にしたゝる雨だれの如く、とぎれ/\に浮んで來る。私はよく子供の時分に、大雨の晴れた午後ひるすぎ四手網よつであみを持つて、場末の町の小流こながれに小魚こうをあさつた事がある。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
……みづなかへはひろ四手網よつであみしづめてある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)