“四手場”の読み方と例文
読み方割合
よつでば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日(ひ)が暮(く)れて此処(こゝ)を通(とほ)りかゝると、今(いま)、私(わし)が御身(おみ)に申(まを)したやうに、沼(ぬま)の水(みづ)は深(ふか)いぞ、と気(き)を注(つ)けたものがある。此(こ)の四手場(よつでば)に片膝(かたひざ)で、暗(やみ)の水(みづ)を視詰(みつ)めて居(ゐ)た老人(らうじん)ぞや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
それ/\、其(そ)の坊様(ばうさま)なら、宵(よひ)の口(くち)に私(わし)が頼(たの)んで四手場(よつでば)に居(ゐ)て貰(もら)ふたのぢや……、はあ、其処(そこ)へお前様(めえさま)が行逢(ゆきあ)はしつたの。はて、どうも、妙智力(めうちりき)、旦那様(だんなさま)と私(わし)は縁(えん)が有(あ)るだね。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
つひ一晩(ひとばん)も欠(か)かさねえで、四手場(よつでば)も此(こ)の爺(ぢい)も、岸(きし)に居着(ゐつ)きの巌(いは)のやうだ——扨(さて)気(き)が着(つ)けばひよんな事(こと)、沼(ぬま)の主(ぬし)に魅入(みい)られた、何(なに)か前世(ぜんせ)の約束(やくそく)で、城(じやう)ヶ沼(ぬま)の番人(ばんにん)に成(な)つたゞかな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)