“居着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつき37.5%
いつ37.5%
ゐつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを充分に食べたような鮎を上等な場所で漁ったのが最上等の味になるのですけれどもそういう場所に居着いつきの鮎と乗り込みの鮎とで味が違います。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「ほんとうに、芸も、位も、江戸が一ばんですのに——みなさんで可愛がって上げたら、屹度きっとこっちに居着いついてしまうでしょうよ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
つひ一晩ひとばんかさねえで、四手場よつでばぢいも、きし居着ゐつきのいはのやうだ——さてけばひよんなことぬまぬし魅入みいられた、なに前世ぜんせ約束やくそくで、じやうぬま番人ばんにんつたゞかな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)