“居候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いそうろう83.0%
ゐさふらふ10.6%
おりそろ1.1%
いそろう1.1%
おりそうら1.1%
おりそうろう1.1%
ゐさうらふ1.1%
ゐさふら1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもこの老貴婦人の憐れな話し相手リザヴェッタが、居候いそうろうと同じようなつらい思いをしていることを知っている者は一人もなかった。
官も任地も有つたものでは無い、ぶらりと武蔵を出て下総へ遊びに来て、将門の許に「居てやるんだぞぐらゐな居候ゐさふらふ」になつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「今度御光来の節は久し振りにて晩餐でも供したき心得に御座そろ寒厨かんちゅう何の珍味も無之候これなくそうらえども、せめてはトチメンボーでもと只今より心掛居候おりそろ。……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
アルカージナ はばかりながら、そんな芝居に出たことはありませんよ。わたしにはかまわないどくれ! お前こそ、やくざな茶番ボードビルひとつ書けないくせに。キーエフの町人! 居候いそろう
よって此間じゅうよりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を渉猟しょうりょう致し居候おりそうらえどもいまだに発見の端緒たんしょをも見出みいだし得ざるは残念の至に存候ぞんじそろ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白峰よりかの鳥を奪わば、白峰は形骸のみとならんとまで、この頃は飽かず、眺め居候おりそうろう、……白峰の霊を具体せるものは、誠にこの霊鳥の形に御座候、前山も何もあったものにあらず
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「白旗直八は御家人の冷飯喰ひだが、腕は相當に出來て居る。眼を開いて居ちや、伴三郎風情に殺される筈はねえ、——それに、居候ゐさうらふくせに女出入りで伴三郎とは仲が惡つたさうだ」
と続きて云ひ給ふにいさゝか心落ち居候ゐさふらひぬ。この時起き上らんとする心ながら手の一つも私は動かずさふらひき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)