トップ
>
居候
>
ゐさふらふ
ふりがな文庫
“
居候
(
ゐさふらふ
)” の例文
官も任地も有つたものでは無い、ぶらりと武蔵を出て下総へ遊びに来て、将門の許に「居てやるんだぞぐらゐな
居候
(
ゐさふらふ
)
」になつた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
お母さまは、君を
居候
(
ゐさふらふ
)
だと云つたよ。君にはちつともお金が無いんだ。君の
父親
(
おやぢ
)
は、何も君に殘して行かなかつたんだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
僕は大学に在学中、
雲州
(
うんしう
)
松江
(
まつえ
)
の
恒藤
(
つねとう
)
の家にひと夏
居候
(
ゐさふらふ
)
になりしことあり。その頃恒藤に
煽動
(
せんどう
)
せられ、松江紀行一篇を作り、
松陽新報
(
しようやうしんぱう
)
と言ふ新聞に寄す。
学校友だち
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
手代の與左吉、下女のお作、これは寶掘りのチヤムピオンで、それに
掛
(
かゝ
)
り
人
(
うど
)
のお富、養子の草之助、
居候
(
ゐさふらふ
)
の吉太郎まで、ぞろ/\とつながつて歸りました。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
アダムの
二本棒
(
にほんぼう
)
が
意地
(
いぢ
)
汚
(
きたな
)
さの
摂
(
つま
)
み
喰
(
ぐひ
)
さへ
為
(
せ
)
ずば
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
五千
年
(
ねん
)
の
今日
(
こんにち
)
まで
人間
(
にんげん
)
は
楽園
(
パラダイス
)
の
居候
(
ゐさふらふ
)
をしてゐられべきにとンだ
飛
(
とば
)
ツ
塵
(
ちり
)
が
働
(
はたら
)
いて
喰
(
く
)
ふといふ
面倒
(
めんだう
)
を
生
(
しやう
)
じ〻は
扨
(
さて
)
も
迷惑
(
めいわく
)
千万
(
せんばん
)
の事ならずや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
▼ もっと見る
一体貫一はお前の何だよ。何だと思ふのだよ。鴫沢の家には厄介者の
居候
(
ゐさふらふ
)
でも、お前の為には夫ぢやないかい。僕はお前の
男妾
(
をとこめかけ
)
になつた
覚
(
おぼえ
)
は無いよ、宮さん、お前は貫一を
玩弄物
(
なぐさみもの
)
にしたのだね。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「お舟のところに
居候
(
ゐさふらふ
)
してゐる和助——
從兄
(
いとこ
)
とか何とかいふ、不景氣な野郎を親分は知りませんか」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ叔母さんの二階に
居候
(
ゐさふらふ
)
をしてゐる獨り者ですが、平次のためには大事な見る眼嗅ぐ鼻で、この春から十手を預つて、今ではもう押しも押されもせぬ一本立の御用聞でした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お靜は當分里のお袋に預けたよ。——俺はな、八。當分、八五郎の家に
居候
(
ゐさふらふ
)
ときめたよ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勝造は腹を立てゝ飛出し、お勇は女中とも
居候
(
ゐさふらふ
)
ともなく踏止りました。ゆく/\は徳三郎に
娶合
(
めあは
)
せようと言ふ話もありますが、年が違ひ過ぎるので、お勇の方では承知しさうもありません。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
候
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“居候”で始まる語句
居候扱
居候的
居候間