“楽園”のいろいろな読み方と例文
旧字:樂園
読み方割合
らくえん56.3%
パラダイス31.3%
エデン6.3%
がくえん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もうこんなみじめな下界げかいには一こくもいたくない。」といって、いもうとはふたたびはとの姿すがたとなって、天上てんじょう楽園らくえんかえってしまったのです。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
といつても春の楽園パラダイスで美しい姫等が、孔雀と戯れてゐるところとか、銀河の流れに緑の岸を伝ひほがらかな女神が琴をかなでゝゐるところとか
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
エデンに嘘吐うそつきのじやと、だまされやすい女とが居るやうに、日本にもこの二つがざらに居るから、この意味で楽園エデンだといふのに異議は無いが、景色はさう/\自慢する程のものではない。
楽園がくえんと云うのだそうである。諸侯だいみょう別業しもやしきで、一器ひとつ、六方石の、その光沢ひかり水晶にして、天然にしょうの形をしたのがある。石燈籠ほどの台に据えて見事である。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)