“別業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べつげふ40.0%
べっそう20.0%
しもやしき20.0%
べつぎょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車は情なくして走り、一たいの緑を成せるブレンタの側を過ぎ、垂楊の列と美しき別業べつげふとを見、又遠山のまゆずみの如きを望みて、夕暮にパヅアに着きぬ。
「ともかく、ここでは路傍ですから……、そうだ、ほど近い私の別業べっそうまでお越し下さい。とくと、ご相談もありますから」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楽園がくえんと云うのだそうである。諸侯だいみょう別業しもやしきで、一器ひとつ、六方石の、その光沢ひかり水晶にして、天然にしょうの形をしたのがある。石燈籠ほどの台に据えて見事である。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「実は、今日は、此方の誕生日なのじゃが、どうでしょう、竹裏館ちくりかん別業べつぎょうのほうへ、諸卿お揃いでげてくれませんか」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)