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別業
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べつげふ
ふりがな文庫
“
別業
(
べつげふ
)” の例文
車は情なくして走り、一
堆
(
たい
)
の緑を成せるブレンタの側を過ぎ、垂楊の列と美しき
別業
(
べつげふ
)
とを見、又遠山の
黛
(
まゆずみ
)
の如きを望みて、夕暮にパヅアに着きぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
以來
(
いらい
)
、
百家
(
ひやくか
)
の
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
んで、
哲學
(
てつがく
)
を
修
(
しう
)
する、と
稱
(
とな
)
へて、
別業
(
べつげふ
)
に
居續
(
ゐつゞ
)
けして、
窓
(
まど
)
を
閉
(
と
)
ぢて、
垣
(
かき
)
を
開
(
ひら
)
いた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
季子
(
すゑのこ
)
作之治なるものが
一〇
生長
(
ひととなり
)
の
頑
(
かたくな
)
なるをうれひて、京の人見するとて、
一一
一月あまり二条の
別業
(
べつげふ
)
に
逗
(
とど
)
まりて、
三月
(
やよひ
)
の
末
(
すゑ
)
一二
吉野の奥の花を見て、知れる寺院に七日ばかりかたらひ、此のついでに
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
此處
(
こゝ
)
往時
(
むかし
)
北越
(
ほくゑつ
)
名代
(
なだい
)
の
健兒
(
けんじ
)
、
佐々
(
さつさ
)
成政
(
なりまさ
)
の
別業
(
べつげふ
)
の
舊跡
(
あと
)
にして、
今
(
いま
)
も
殘
(
のこ
)
れる
築山
(
つきやま
)
は
小富士
(
こふじ
)
と
呼
(
よ
)
びぬ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
橄欖
(
オリワ
)
の林に隱顯せる富人の
別業
(
べつげふ
)
の邊よりは
逈
(
はるか
)
に高く、二塔の巓を摩する古城よりは又逈に低く、
一叢
(
ひとむら
)
の雲は山腹に棚引きたり。われ。彼雲の中に
棲
(
す
)
みて、大海の
潮
(
しほ
)
の
漲落
(
みちひ
)
を觀ばや。夫人。さなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
一體
(
いつたい
)
、
此
(
こ
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
は、
邸
(
やしき
)
の
河下三里
(
かはしもさんり
)
ばかりの
處
(
ところ
)
に、
流
(
ながれ
)
に
臨
(
のぞ
)
んだ
別業
(
べつげふ
)
があるのを、
元來
(
ぐわんらい
)
色
(
いろ
)
好
(
この
)
める
男子
(
をとこ
)
、
婦人
(
ふじん
)
の
張氏
(
ちやうし
)
美而
(
びにして
)
妬
(
と
)
なりと
云
(
い
)
ふので、
浮氣
(
うはき
)
をする
隱場處
(
かくればしよ
)
にして、
其
(
そ
)
の
別業
(
べつげふ
)
へ
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そゞろ
身
(
み
)
にしみて、
春
(
はる
)
の
夕
(
ゆふべ
)
の
言
(
ことば
)
の
契
(
ちぎり
)
は、
朧月夜
(
おぼろづきよ
)
の
色
(
いろ
)
と
成
(
な
)
つて、
然
(
しか
)
も
桃色
(
もゝいろ
)
の
流
(
ながれ
)
に
銀
(
しろがね
)
の
棹
(
さを
)
さして、お
好
(
かう
)
ちやんが、
自分
(
じぶん
)
で
小船
(
こぶね
)
を
操
(
あやつ
)
つて、
月
(
つき
)
のみどりの
葉
(
は
)
がくれに、
若旦那
(
わかだんな
)
の
別業
(
べつげふ
)
へ
通
(
かよ
)
つて
來
(
く
)
る
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“別業”の解説
別業(なりどころ/べつぎょう)とは、古代貴族の別荘のこと。田荘(たどころ)を「なりどころ」と読ませて表記する事例もある。
(出典:Wikipedia)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“別”で始まる語句
別
別嬪
別離
別荘
別墅
別棟
別段
別懇
別々
別人