別業べつぎょう)” の例文
「実は、今日は、此方の誕生日なのじゃが、どうでしょう、竹裏館ちくりかん別業べつぎょうのほうへ、諸卿お揃いでげてくれませんか」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど、此の歌にある「滝つせ」は、此の流れを詠んだものであることは明かで、此の山荘が亡き中納言の別業べつぎょうの跡であることは、今は疑いを入れないのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)