“楽焼”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
らくやき	88.9%
らくや	11.1%

らくやき

小供はセルロイドの玩器（おもちゃ）を持つ、年寄は楽焼（らくやき）の玩器（おもちゃ）を持つ、と小学読本（とくほん）に書いて置いても差支（さしつかえ）ない位だ。

骨董 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)

柔脆（じゅうぜい）の肉つきではあるが、楽焼（らくやき）の陶器のような、粗朴な釉薬（うわぐすり）を、うッすり刷（は）いた赤（あか）る味（み）と、火力の衰えた痕（あと）のほてりを残して、内へ内へと熱を含むほど、外へ外へと迫って来る力が

火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) ／ 小島烏水(著)

らくや

ある日の午後、庸三と葉子はまだ秋草には少し早い百花園を逍遙（しょうよう）していたが、楽焼（らくや）きに二人で句や歌を書きなどしてから、すぐ近くの鳥金へ飯を食べに寄ってみた。

仮装人物 (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)

“楽焼”の解説

楽焼（らくやき）

日本の伝統的な陶器の一種。

樂吉左衛門家における焼物。

素焼きの陶器に絵付けをする、素人の楽しみの為の簡単な焼き物。

楽焼（らくやき）は、轆轤を使用せず、手とへらだけで成形する「手捏ね」（てづくね）と呼ばれる方法で成形した後、750℃ - 1,200℃で焼成した軟質施釉陶器である。また、楽茶碗を生み出した樂（田中）家の歴代当主が作製した作品を楽焼という。またその手法を得た弥兵衛焼（後の玉水焼）、金沢の大樋焼も楽焼の一種である。
広義には同様の手法を用いて作製した陶磁器全体を指す。
(出典:Wikipedia)

楽	常用漢字 小２ 部首:⽊ 13画
焼	常用漢字 小４ 部首:⽕ 12画