“らくやき”の漢字の書き方と例文
語句割合
楽焼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楠の天井。一間二枚の襖は銀泥ぎんでいに武蔵野の唐紙。楽焼らくやきの引手。これを開きますると八畳のお座敷は南向のまわり縁。紅カリンの床板、黒柿の落し掛。南天の柱なぞ、眼を驚かす風流好み。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
左脇の家に人数多あまたつどい、念仏の声洋々たるは何の弔いか。その隣に楽焼らくやきの都鳥など売る店あり。これに続く茶店二、三。前に夕顔棚ありて下に酒酌む自転車乗りの一隊、見るから殺風景なり。
半日ある記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
品物もあらゆるものに及び、技法もあらゆる変化に及びます。堅い磁器から柔かい楽焼らくやき、白い白磁はくじ、青い青磁せいじあい染附そめつけ、赤の上絵うわえ、または象嵌ぞうがん絞描しぼりがき流釉ながしぐすり天目てんもく緑釉みどりぐすり海鼠釉なまこぐすり、その他何々。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)