半日ある記はんにちあるき
九月二十四日、日曜日、空よく晴れて暑からず寒からず。数学の宿題も午前の中に片付けたれば午後半日は思うまま遊ぶべしと定まれば昼飯待遠し。今日は彼岸にや本堂に人数多集りて和尚の称名の声いつもよりは高らかなるなど寺の内も今日は何となく賑やかなり。 …
作品に特徴的な語句
其方そちら 此方こっち まばら 雨催あまもよい 隧道ずいどう ゆか わたし 渡頭わたしば 漣漪れんい 御済おすみ 手踊ておどり 君美きみとみ つど 蓬々ほうほう 魔除まよけ そび ふなばた すすき 老若ろうにゃく 紡績ぼうせき 絡繹らくえき 紫苑しおん 稲荷いなり みの くだ ほうき 笑靨えくぼ 端艇ボート 煙管きせる 谷中やなか 鶏頭けいとう とび 霊験れいげん 雷門かみなりもん 雑鬧ざっとう かね 道傍みちばた いや 芙蓉ふよう 覿面てきめん のぞ うじ 蘆荻ろてき 藤袴ふじばかま 荷葉かよう にが こけ 千住せんじゅ みち 床几しょうぎ 小路こうじ 小笹おざさ 塔婆とうば うずたか 囃子はやし われ ただ 数多あまた もた 処々ところどころ 今戸いまど 人力じんりき ひと 三囲みめぐり 流石さすが やや 称名しょうみょう 短冊たんざく ほとり 一入ひとしお 煙突えんとつ 瀟洒しょうしゃ 清楚せいそ ふち おさな 水引みずひき 欠皿かけざら 楽焼らくやき 植半うえはん 東橋あずまばし 束髪そくはつ 朴歯ほおば 木履ぼくり