“小笹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おざさ40.0%
こざさ28.0%
をざさ16.0%
をざゝ8.0%
をさゝ4.0%
をざヽ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとひ洗足せんそくを求めたところで、おうなは水をんでれたかうだか、根の生えた居ずまひで、例の仕事に余念のなさ、小笹おざさを風が渡るかと……音につれて積る白糸しらいと
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その下に小笹こざさが密生していて、五、六頭の放牧馬が尾を振り振り笹を食っていた。栗毛と黒馬と葦毛の三頭の馬はV字形の三角形になって、その一団の放牧馬を襲った。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
幾年いくねんとなしに隙間すきましやうずれば小笹をざさし/\しつゝあつたたけ垣根かきねは、つちところがどす/\にちてるのですぐおほきなあないた。おつぎは其處そこからくぐつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此秋山のみちはすべて所の人のかよふべきためにのみひらきたる道にて、牛馬はさらにつかはざる所なれば、ことさらにみちせば小笹をざゝなどふかくしてやう/\道をもとむる所しば/\なり。
鳴し稍丑滿頃とも思ふ頃あやしやはるふもとの方よりがさ/\わさ/\と小笹をさゝ茅原かやはら押分おしわけて來る氣態けはひなればお粂は屹度きつと氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きみゆゑこそ可惜あたら青年わかもの一人ひとり此處こヽにかくあさましきていたらくと、まど小笹をざヽかぜそよともげねば、らぬ令孃ひめ大方おほかた部屋へやこもりて、ことなどにいよいよこヽろなやまさせけるが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)