“洗足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すすぎ57.9%
せんそく21.1%
すゝぎ10.5%
はだし5.3%
すそ2.6%
せんぞく2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅人たびにんだよ、この通り、旅路だから草鞋わらじ脚絆きゃはんという足ごしらえだあな、まずゆるゆるこれを取らしておくれ——それ、お洗足すすぎの用意用意
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
以て來ぬか氣のきかぬ奴等やつらだナニ其所にある夫なら早く草鞋わらんぢとき何ぜ洗足せんそくをせぬのだと清兵衞はうれまぎれに女共をしかちらして彼の是のと世話せわ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あらはせて此室こゝびたしとおほせられたに相違さうゐはなしかくあがりなされよと洗足すゝぎまでんでくるゝはよも串戯じやうだんにはあらざるべしいつはりならずとせばしんもつ奇怪きくわい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかし、マンは、不気味さも、恐怖も忘れて、洗足はだしになって、神前を、百回、往復した。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
梅の樹の下に立ちて馬の洗足すそするを見てゐる。家來鹿島與一、四十餘歳。甲賀六郎、二十五六歳。おなじく馬の左右に立ちて見る。馬かひ子之介、二十歳前後の律義なる若者。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
左枝はただ引かれるもののように、洗足せんぞくの五太夫の家を訪れた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)