“すすぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洗足73.3%
洗足水10.0%
嗽口3.3%
洗顔3.3%
3.3%
濯衣3.3%
足洗3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へいへいこれはお早いお着きで……おいおい洗足すすぎを差し上げな。……松の一番だよ。ご案内……」帳場の番頭お世辞を云う。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
門人たちは、お笠を、洗足水すすぎをと、その神経へ気をつかいながら
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若松屋惣七は、毎朝、洗顔すすぎがすむとすぐ、彼の帳場である奥の茶室へ引っこんで、一日出て来ないのだ。食事もそこでするのだ。で、壁に手をはわせて、若松屋惣七は、そろりそろりと足を運んだ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
折々お手をおすすぎなさる時、お顔を拝して喜びましょう。
また、良人のものの濯衣すすぎなども、すべて馴れないながら自分の手ですることに努めていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人がかりで大騒ぎをして三十郎に足洗すすぎをつかわせると、手を取らんばかりにして囲炉裏のそばへ連れて行き、それ飯をかしげ、風呂を沸かせ、柿の葉鮨でもつくらんか、糀漬のつぐみをいださんか
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)