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すゝぎ
語句 | 割合 |
洗足 | 66.7% |
注 | 16.7% |
濯 | 16.7% |
庄馬鹿は
洗足の湯を汲んで持つて来る。疲れて、がつかりして、
蔵裏の
上り
框に腰掛け乍ら、雪の
草鞋を
解いた後、
温暖い
洗ぎ
湯の中へ足を浸した時の其丑松の心地は
奈何であつたらう。
見返らぬとは鳥獸に
劣りし
奴親でもなし子でもなし見下果たる
人非人と
切齒をなせども又外に
爲べき樣も有ざれば
家財雜具を人手に渡し其身は嫁と
諸共に淺草諏訪町にて裏店を
借請注洗濯賃仕事を
ばお
濯なさるがよいと言れて
喜び
會釋して
破し垣根の
切戸を
明け廣くも非ぬ庭へ進むに老人
背後を
見返りておみつ水を