“切戸”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
きりど	71.4%
きれど	28.6%

きりど

ばお濯（すゝぎ）なさるがよいと言れて喜（よろこ）び會釋（ゑしやく）して破（やれ）し垣根の切戸（きりど）を明（あ）け廣くも非ぬ庭へ進むに老人背後（うしろ）を見返（みかへ）りておみつ水を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

それで彼女は思い切ってまた切戸（きりど）を開けて外を覗（のぞ）こうとする途端（とたん）に、一本の光る抜身（ぬきみ）が、闇（やみ）の中から、四角に切った潜戸の中へすうと出た。姉は驚いて身を後（あと）へ退（ひ）いた。

硝子戸の中 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

きれど

切戸（きれど）の燈台が見えて来た。

花と龍 (新字新仮名) ／ 火野葦平(著)

朽尼（くちあま）や、切戸（きれど）まうでや

泣菫詩抄 (旧字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)

切	常用漢字 小２ 部首:⼑ 4画
戸	常用漢字 小２ 部首:⼾ 4画