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切戸
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きりど
ふりがな文庫
“
切戸
(
きりど
)” の例文
ばお
濯
(
すゝぎ
)
なさるがよいと言れて
喜
(
よろこ
)
び
會釋
(
ゑしやく
)
して
破
(
やれ
)
し垣根の
切戸
(
きりど
)
を
明
(
あ
)
け廣くも非ぬ庭へ進むに老人
背後
(
うしろ
)
を
見返
(
みかへ
)
りておみつ水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それで彼女は思い切ってまた
切戸
(
きりど
)
を開けて外を
覗
(
のぞ
)
こうとする
途端
(
とたん
)
に、一本の光る
抜身
(
ぬきみ
)
が、
闇
(
やみ
)
の中から、四角に切った潜戸の中へすうと出た。姉は驚いて身を
後
(
あと
)
へ
退
(
ひ
)
いた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
またも手探りで中庭に向っている廊下の途中にある小さな
切戸
(
きりど
)
の処へ来ると、その低い
扉
(
ドア
)
の中央にある小さな覗き窓にお
河童
(
かっぱ
)
さんの額を押しつけて青白い外の月夜を覗いた。
継子
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芝居の
上手
(
かみて
)
下手
(
しもて
)
の入口は能楽の
切戸
(
きりど
)
(
臆病口
(
おくびょうぐち
)
ともいふ)に似て更に数を増して居る。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と庭の
切戸
(
きりど
)
を
開
(
ひら
)
きくれゝば
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
見て大いに驚き盜人は何所へ
行
(
ゆき
)
しやらんと家の
隅々
(
すみ/″\
)
まで
探
(
さが
)
しけれども
最早
(
もはや
)
遁
(
のが
)
れ行しと見えて
庭
(
には
)
の
切戸
(
きりど
)
の明て有しかば若い者共表へ走り出
其所
(
そこ
)
よ
此處
(
ここ
)
よと
尋
(
たづね
)
けるに
又
(
また
)
隣
(
となり
)
の伊勢屋三郎兵衞方にても盜賊入たりとて大いに
騷
(
さわぎ
)
立ち男共大勢立出見るに
板塀
(
いたべい
)
の上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
明申さず
是非
(
ぜひ
)
に其の所に車の
御座
(
ござ
)
候
蔭
(
かげ
)
に
姑
(
しばら
)
く
相休
(
あひやす
)
み
居
(
をり
)
候處夜も
丑刻頃
(
やつどきごろ
)
兩人
(
りやうにん
)
の曲者來り一人は
伊勢屋
(
いせや
)
の家に忍び入り
暫時
(
しばらく
)
過
(
すぎ
)
て出けるが外に
待居
(
まちゐ
)
たる者と何か
囁
(
さゝや
)
き其の者は西の方へ
馳行
(
はせゆき
)
殘
(
のこ
)
りし一人は
其後
(
そのご
)
金屋の
切戸
(
きりど
)
より人の出行し
跡
(
あと
)
へ
這入
(
はひり
)
しに女の
叫
(
さけ
)
ぶ
聲
(
こゑ
)
してほどなく彼の男何やら
風呂敷
(
ふろしき
)
に包みたるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“切戸”で始まる語句
切戸口