“仕切戸”の読み方と例文
読み方割合
しきりど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かっときばをむいた仮面めんが、不意に仕切戸しきりどを開けたので、野鍛冶の夫婦はびッくりしましたが、足元を見てそれとわかり
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
箱のような仕切戸しきりどから、眉の迫った、頬のふくれた、への字の口して、小鼻の筋からおとがいへかけて、べたりと薄髯うすひげの生えた、四角な顔を出したのは古本屋の亭主で。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同じ軒下のきしたに住んでいる祖父母と叔父夫婦との仲がとかく円滑えんかつを欠き、——仕切戸しきりどの堅くとざされたのもそのためらしかった——この親子の二家族も別々になっていた。