“押分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしわ71.4%
おしわけ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時、群集ぐんじゅ押分おしわけて、捫着もんちゃくの中へ割って入ったのは、駐在所の塚田つかだ巡査。年のわかい、色の黒い、口鬚くちひげの薄い、小作りの男であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
諏訪池には自動車道ドライブ・ウェーが通じているが、まだ利用されないので、所々くさ茫々ぼうぼうたる中を押分おしわけながら私達の自動車は通って行く。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
鳴し稍丑滿頃とも思ふ頃あやしやはるふもとの方よりがさ/\わさ/\と小笹をさゝ茅原かやはら押分おしわけて來る氣態けはひなればお粂は屹度きつと氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
弦月丸げんげつまる舷梯げんていたつすると、私共わたくしども乘船じやうせんことすで乘客じやうきやく名簿めいぼわかつてつたので、船丁ボーイはしつてて、いそがはしく荷物にもつはこぶやら、接待員せつたいゐんうや/\しくぼうだつして、甲板かんぱん混雜こんざつせる夥多あまたひと押分おしわけるやらして