“帽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼう64.6%
ばう22.9%
ぼうし8.3%
ベルレツタ2.1%
ベレー2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背広の服で、足拵あしごしらえして、ぼう真深まぶかに、風呂敷包ふろしきづつみを小さく西行背負さいぎょうじょいというのにしている。彼は名を光行みつゆきとて、医科大学の学生である。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるひいはく——禮服れいふく一千兩いつせんりやう土用干どようぼし——大禮服たいれいふく東京とうきやう出來できた。が、ばういたゞき、けんび、手套てぶくろしぼると、すわるのがへんだ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、ひどく礼を言った後で、きれいな着物一かさねてんぼうしと履物を添えてくれ、孔生が手足を洗い髪に櫛を入れて着更えをするのを待って、酒を出してめしをすすめた。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
議官セナトオレは紫衣を纏ひて天鵞絨びろうどの椅子に坐せり。法皇の禁軍このゑなる瑞西スイス兵整列したる左翼の方には、天鵞絨のベルレツタを戴ける可愛らしき舍人とねりども群居たり。
ふちのみじかい真赤なベレーを真黒なふさふさした、眉のかくれるくらいまでにあふれた髪のうえにかるがるとのせて、両手をポケットに奥ぶかくいれ
放浪作家の冒険 (新字新仮名) / 西尾正(著)