“山高帽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまたかぼう50.0%
やまたかばう16.7%
やまたか16.7%
やまだかばう8.3%
ポラア・ハット8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どう思ったか毛利もうり先生が、その古物の山高帽やまたかぼうを頂いて、例の紫の襟飾ネクタイ仔細しさいらしく手をやったまま、悠然として小さな体を現した。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このみせまがかどかげになつたところで、くろ山高帽やまたかばうかぶつた三十ぐらゐをとこ地面ぢめんうへ氣樂きらくさうに胡坐あぐらをかいて、えゝ御子供衆おこどもしゆう御慰おなぐさみとひながら、おほきな護謨風船ごむふうせんふくらましてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
赤帽の言葉を善意に解するにつけても、いやしくも中山高帽やまたかかぶって、外套も服も身に添った、洋行がえりの大学教授が、端近はしぢかへ押出して、その際じたばたすべきではあるまい。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だ東京で三年前に買つたまゝのをかぶつて居る僕の帽もこの連中れんぢゆうあかみた鳥打帽やひゞれた山高帽やまだかばうに比べれば謙遜する必要は無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この小冊子的煽情せんじょうに身をあたえて、せいろんへ、せいろんへ、せいろんへ、山高帽ポラア・ハットをへるめっとに替えた英吉利イギリス人が、肩からすぐ顔の生えているじゃあまんが
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)