“足拵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしごしら86.7%
あしごさへ3.3%
あしごし3.3%
あしごしらえ3.3%
あしごしらへ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背広の服で、足拵あしごしらえして、ぼう真深まぶかに、風呂敷包ふろしきづつみを小さく西行背負さいぎょうじょいというのにしている。彼は名を光行みつゆきとて、医科大学の学生である。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その頃から頬冠りに足拵あしごさへをした門太郎さんが、毎晩朝田屋の近所をウロウロして居ります。
片隅でムクムク動いている者があれば、それは用意の黒布こくふを出して、顔の覆面や足拵あしごしらえにかかっている者で、中には腰の皎刀こうとうを抜き払って、刃こぼれをあらためている者がある。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この世の実直を一人占めしたような老僕の福介。こちらは足拵あしごしらえもまめまめしく、大きな荷を振分にして、如何にも晴れがましそうに、また愉しげにイソイソと先生のうしろに引添って来る。
「先刻の通りの嚴重な足拵あしごしらへでしたよ、泥だらけの草鞋わらぢで、此邊は霜解しもどけがひどいから」