“無縁帽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カルツーズ40.0%
シャッポ20.0%
ふちなしぼう20.0%
カルトゥーズ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この若い男は振り返って馬車を一目ひとめながめたが、風で吹っ飛ばされそうになった無縁帽カルツーズを片手でおさえると、そのまま志す方へすたすたと歩きだした。
その男は労働者のような服装をして、長いひさしのついた無縁帽ふちなしぼうをかぶっていたが、その下からまっ白い髪の毛が少し見えていた。
イワン・ヤーコウレヴィッチは礼儀の心得があったので、もう遠くの方から無縁帽カルトゥーズをとって、小走りに近よるなり、「はい、これはこれは御機嫌さまで、旦那!」と言った。
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)