“無縁”の読み方と例文
読み方割合
むえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其方てらはうむりし趣きなるが右は當時たうじ無縁むえんなるか又はしるし石塔せきたふにてもたてありやと尋けるに此祐然もとより頓智とんち才辨さいべんの者故參候若君わかぎみ澤の井の石塔せきたふは御座候も香花かうげ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
東京に出て相応そうおうに暮らして行く者もあるが、春秋の彼岸やぼんに墓参に来る人の数は少なく、余の直ぐ隣の墓地でも最早もう無縁むえんになった墓が少からずあるのを見ると
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
するとこの仏さまは無縁むえんになっているのですかというと、いえ無縁という訳ではありませぬはぎの茶屋の方に住んでおられる七十恰好かっこうの老婦人が年に一二度お参りに来られます
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)