“むえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無縁80.0%
無援20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとこの仏さまは無縁むえんになっているのですかというと、いえ無縁という訳ではありませぬはぎの茶屋の方に住んでおられる七十恰好かっこうの老婦人が年に一二度お参りに来られます
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
風体ふうていによりて夫々それ/″\の身の上を推測おしはかるに、れいるがごとくなればこゝろはなはいそがはしけれど南無なむ大慈たいじ大悲たいひのこれほどなる消遣なぐさみのありとはおぼえず無縁むえん有縁うえんの物語を作りひとひそかにほゝゑまれたる事にそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
子供の無援むえんな立場をあわれんでやる心もいつの間にか消え失せて、牛乳瓶ががらりがらりととめどなく滝のように流れ落ちるのをただおもしろいものに眺めやった。
卑怯者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)