“縁無帽”の読み方と例文
読み方割合
カルツーズ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
防寒用の縁無帽カルツーズを手にとると、書類を小腋にかかえて、売買登記をすませるために民事裁判所をさして出かけた。
大いに話しこんでお互いに近づきになるところであったが、そこへ髪の黒い連れの男が入って来て、縁無帽カルツーズを脱いでテーブルの上へ投げだすなり、黒い濃い髪の毛をがむしゃらに掻きたてた。
「ただ残念なことに麦が不作で、粉の出来がかんばしくのうて……。それはそうと、お前さま、どうしてそんなにお急ぎになるんで?」と彼女は、チチコフが縁無帽カルツーズを手に取ったのを見て、言った。